大規模修繕工事費はどの位かかるのか。
実務者向けの好著に、住宅新報社「管理組合のためのマンション大規模修繕のポイント」があります。概略を引用すると・・・
・首都圏サンプル数47、延べ床面積878.53〜53,000u、戸数15〜900戸、階数3〜14、建設時期を含めかなりのバラツキがあります。
・単純平均値10,000円/u程度。
様々な切り口から工事費を分析しています。
管理と大規模修繕計画の進め方、施工会社の選定方法、設備や部位の修繕サイクルや費用のポイントなどがわかりやすく、管理組合理事さんにも一読をお勧めします。
個別性を無視した乱暴な試算ですが、80u、3LDKのファミリーマンションだったら1戸あたり80万円が目安でしょう。
新築費を100としたらどの位の割合になるのか。
建物のグレード、建設物価も時期や地域で異なるため、一概にはいえませんが、仮に築後10年で当時の工事費が200,000円/uだったとすると、約5%です。
ところで、先日、東京都庁舎の改修費が今後10年間で780億円と発表されてました。
建設後18年、約1600億円の建設費の約50%となります。
都庁舎は防災センターを抱える高機能な事務所ビルです。一般のマンションに比べ空調設備の割合が高いためですが、規模が大きい超高層ビルのため、足場を組めずゴンドラなどを用いた地道な交換作業に拠らざるを得ないことも要因です。
そうなると、超高層マンションの大規模修繕工事費も相当割高になることが考えられます。低中層マンションのように足場を組んで一気にやることができないので、倍の費用はかかるとの見方もあるようです。
超高層マンションの大規模修繕工事は、まだデータ不足でコスト・技術も未知の領域が多いといわれています。
割高な修繕工事費、さらには将来の解体・建て替え費用も一般マンションに比べかさむことも潜んでますが、素晴らしい眺望やステイタス、希少性と引き換えだから許容できると、要は納得していれば問題ありません。
中古マンション、特に超高層タワーの購入を考えている方(不動産投資家も含む)は、大規模修繕工事計画について具体的に説明を求め、将来出費を理解してから判断していただきたいと思います。
(このシリーズおしまい)
posted by K.T at 22:00| 神奈川

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